特別投稿:UCバークレイ客員教授、井村亮さんからのメッセージ

私の尊敬する、日本の大手企業の役員を歴任され、今は、UCバークレイで客員教授をされている井村亮さんから、若いエンジニアのみなさんへメッセージをいただきましたので紹介させていただきます。

—***—

当地(アメリカ西海岸)にいて感じることは、まさにダーウィンの進化論です。
強いものだけが決して生き残るのではなく、変化に対応できるものこそ生き残れる。
日本企業を見ていると、この数年間、私の思うにまるで何も変わっていません。ハッキリ言うと全く驚きを感じません。
変化に対応できるというのは、まず過去の失敗、過ちを素直に認める、そしてしかるべき方向に自ら修正する、その上で、新たな変化に対応する姿勢をハッキリと示すことだと思います。
この変化に対応する姿勢というのは、自らも変化し、それを先取りすることだと私は思っています。

ところで我が日本企業は如何でしょうか。変化するどころか、世の変化さえ気づいていないというのが正直なところかもしれませんね。自ら変わることに何の躊躇いがあるのでしょうか?
恐らく長年染みついた古い、旧態依然とした企業文化に溺れているとしか見えません。
さて、みなさんご自身の会社の状況はいかがでしょうか?

あのトヨタの例が当地バークレイやスタンフォードでは引き合いに良く出てきます。
プリウスは空前の大ヒットでしたが、当初トヨタの目論見は、ガソリン価格に対抗する低燃費の車を世に出すことでした。しかし、蓋を開けてみると。この車、世界でもっともClimate changeに対応する最高の車であるという称号を受け、こちらではトヨタは環境に優しい企業というブランドまで得てしまいました。そのトヨタですら、次の変化を模索中で喘いでいます。こちらでテスラモーターの新車に試乗しましたが、まさに完璧なコンピュータが走っている感じでした。水素、燃料電池、バッテリーなど、トヨタですら、次に進むべき、いや変化すべき方向を手探り状態です。

私からのメッセージは、若者よ!自ら変化する事に決して躊躇するな、ということです。

こちらシリコンバレーにいて若者をみて思うことは、決して失敗を恐れない、むしろ失敗を楽しんで次の糧にしている、そして、それを誰も責めない、むしろ応援する楽しさです。
日本のように新たな試みを行う若者を殺すような事は決してありません。

経営を知らない若者達にドンドン失敗の楽しさを知ってもらい、そこから次のステップを踏み出すという文化を、日本の経営者が守る姿勢を持てば、必ず日本企業も変わると思います。

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