グローバリゼーション

グローバル化、グローバリゼーションという言葉が頻繁に使われています。
調べてみると、大企業や政府関係なども2010年ころから、急速にグローバル化ということを打ち出すようになってきました。
しかしながら、日本人の考える「グローバル化」「グローバリゼーション」は大きな誤解をしているという論調があちこちで聞かれるようになっています。もっと極端な言い方では、日本人はグローバルから孤立している、取り残されているというものもあります。

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日本のエレクトロニクス産業の衰退の一つの原因は、このグローバリゼーションの遅れから来ているという見方もあります。
私の個人的な経験でも、かつて務めていたアメリカ企業で、当時、上司だったドイツ人から、「日本人はいつも自分たちが特別な存在だと思ってるんだよな。」っと言われたことがあってハッとしたことがあります。

あるアンケートでは、日本人の考えるグローバル化で最も重要なのは、「英語力の強化」と答える人が半数以上だったそうです。英語力以外では、「外国人の積極的な採用」ということや「日本人の海外への派遣」ということが続くくらいだということです。



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本当のグローバル化、あるいはグローバリゼーションとは何なのか?
「世界で戦える人材」の条件 渥美育子著では、非常に興味深いことを教えてくれます。
最初に国際化とグローバル化とは大きく違うこと。1980年代の日本は、安くて品質の高い製品によって大成功を収め、世界中に日本製品をあふれさせることができたわけですが、これは、日本対アメリカであったり日本対XXという二次元的な発想に基づくもので、国際化ではあるかもしれませんが、日本流をそのまま通すことができるものでグローバル化ということとは違うということです。
日本人が誤解しているポイントは、

  1. 自国の文化のメガネを通してしか世界を見れていない
  2. 自国中心の考え方を押し付け、世界で戦う戦略を作れない
  3. 世界で統一されたルールを理解していない

ということが挙げられています。数年前に起きた米国でのトヨタのリコール、矢崎総業、デンソーの米国での独禁法違反など、2012年1年間で日本企業が支払った罰金の総額が、約2,200億円ということの意味をしっかり考える必要を感じます。
渥美さんは、また、世界は4つの文化コードに分けられるとおっしゃっていて、この文化の世界地図をよく理解して世界と向き合うことが重要だと言われています。

  1. 法的規範 : ルールが社会の中心。アメリカ、カナダなど
  2. 道徳的規範 : 人間関係重視。日本、アジア、カトリック系
  3. 宗教的規範 : 強い団結力。イスラム圏
  4. ミックス : 2つ以上の文化が混在。

もう少し詳細に、世界の文化を8つのマネージメント領域に沿って世界のカルチャーマップを作り、文化の違いを解説し、どうやって異文化の人たちがお互いを理解しながら働くべきかをアドバイスしてくれるのが、「異文化理解力」エリン・メイヤー著です。



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グローバル化は、しかし、日本流を捨てろということではないと私は思います。
グローバル化とは、

「世界共通の価値(グローバルスタンダード)を理解し、
世界の変化に連動し、
多様性(各国への対応)を理解しつつ、
日本の良さを生かして、世界でビジネスとしていくこと」

だと私は考えます。

日本のDNA、日本人の良いところ、悪いところとはどんなことがあるでしょうか。あくまで個人的な意見ですが

良いところ

  1. モノ作り
    品質へのこだわり、魂をこめる
  2. チームワーク
    あ・うんの呼吸、気配り
  3. 人間関係
    お客様は神様

悪いところ

  1. 英語力
    世界中の人が日本人の下手さは知っている
  2. 意思決定が遅い
    持ち帰って検討、コンセンサスで決定
    世界の変化と連動していない
  3. 横並び主義、減点主義
    チャレンジしない
  4. 極度に進んだ分業
    個が伸び悩む、当事者意識の欠如
  5. 意外に弱いIT
    *これは異論もあるかもしれませんが、私がアメリカ企業にいて感じたこと

グローバル化ということだけでなく、個々人のキャリアアップでも同じことが言えますが、悪いところを認識すること(必ずしも直さなくてもいいかもしれない)と、良いところを更に生かすことが大切なことだと思います。

まずは、日本がグローバル化に対して、誤解を持っていること、他国よりももしかすると遅れているという認識を持つことからスタートしたいものです。

島国であるが故の、他国との交わりが少なかったこと、さらに自動車、電気製品での成功体験で、日本流を押し付けることが普通だと思ってしまったこれまでの経緯があって、今、日本は遅れています。キャッチアップして、世界をリードしていける人材を一人でも多く育成していきたいと願っています。

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